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1億総活躍?正しく懸命に働くスタッフさんが幸せになるために [企業経営]

みなさま、ご無沙汰しております。

今日は参院選の開票日ということもあり、ふと政治関連でお話ししたいと思います。

ドラえもんの「もしもボックス」があったとして、
「もしも私が総理大臣になったら」どんな経済政策をするか考えてみました。

私は迷わず以下の政策を掲げます。

〇大手企業を中心に展開されている行き過ぎた価格競争の規制

この政策の目的は深刻なデフレ経済から脱し国民の所得を上げるためですが、まずは以下の大前提を踏まえることが重要です。

〇世の中の約99.7%の事業所が中小企業である
〇我が国の雇用の約7割が中小企業で働いている

ですから、真の意味で景気の良し悪しを判断できるのは中小企業で働く人たちです。

それゆえ、正しくがんばる中小企業に適正な利益が出るように、競争環境を正しく整えることが大切だと考えます。

未だ大手メーカーや元請企業は盛んに価格競争を展開し、外注企業に対して行き過ぎたコストカット要請をすることが「習慣」になっています。

それが当然の経営努力だと思っている人も少なくありません。

私は中小企業の現場で生きている人間として、我が国がデフレから脱却できない原因のひとつはそこにあると痛感しています。

最終消費者と接する企業は、「安く売る」のではなく、「高くても売れる」ように「価値観」を変えるときに来ているのではないでしょうか。

同時に私たち消費者も「いいものを安く」を求める価値観を変えるときに来ていると思います。

私は思うのです。

「安く作り安く売る」ために外注企業に対してコストカット要請を強いることは果たして本当に経営努力なのでしょうか?

1円でも安く作ることを外注企業に強要するならば、元請け企業はそれ以上に1円でも高く売ることも努力すべきなのではないでしょうか?

それが真の経営努力ではないでしょうか?

実際に私が関わらせていただきこの目で見てきた「いい会社」は価格競争をしません。

むしろ価格は高いです。

いい会社のスタッフさんは、商品・サービスに差別化を生み出すための知恵と工夫を常に考えています。

お客さまが喜ぶための知恵と工夫が商品に加わっている訳ですから価格が高くなることは当然のことです。

それらが自分たちの給料を高めているのです。

仮に「安く」売るのならば「たくさん」売らなければ企業業績は高まりません。

しかし、人口減少社会に入っている我が国においてたくさん売ることは至難の業です。

市場は供給過多であり、飽和状態だからです。

売れなければ多くの企業で価格を下げますが、価格を下げたらより多くの数量を売らないと売上高は伸びません。

多くの数量を作るために、外注企業に対してさらに無茶な要求をするわけです。

外注企業にとっては、極端に言えば作っても作っても利益が出ない状態に陥ります。

ひどい場合は外注企業が倒産してしまいます。

その負のスパイラルから脱却するためには行き過ぎた価格競争を規制し、健全な競争を促すしかありません。

行き過ぎた価格競争を規制する条件は単純です。

外注企業に対するコストカット要請を元請け企業の経営努力以上にしないことがポイントです。

外注企業にコストカット要請をして自分たちの給料だけがあがっていればそれは間違っています。

「安く」売るのならば、「たくさん作り、たくさん売る」ことをしなければ企業業績は高まりません。

外注企業のスタッフさんはたくさん作る訳ですから、給料も本来ならば上がらなければおかしいのです。

しかし、ひどい場合は元請企業からのコストカット要請に対して自社スタッフの給料を下げてまでたくさん安い商品を作ることを実施している企業もあります。

それは間違っています。

そもそも、たくさん作っても利益が出ずに給料が下がるのならば、スタッフさんのモチベーションはどんどん下がっていきます。

外注企業が倒産してしまったら元請企業は困るでしょう。

元請企業にとって外注企業は制服の色が違うだけの社外社員でありパートナーです。

自分たち元請企業が稼げているのは社外社員のおかげなのです。

しかし、「この価格で作ってくれなかったら他の会社を探せばいい」という安易な考え方をする元請企業が多いのも現状です。

ところが、ある業種ではもう他の企業を探せない状態(安く作ることができる企業がない)にまで追い込まれています。

私は敢えて申し上げます。

その業界は現状の考え方を改めない限り将来はないでしょう。

外注企業に対して著しいコストカット要請をする元請企業は、その条件として外注企業スタッフさんの給料が上がること=利益が出ることを確認して実施するべきでしょう。

外注企業さんの利益が出なければコストカット要請はしてはならないし、商品の販売価格を上げるべきです。

真の経営努力は「いい商品・サービスを安く作り、安く売ること」では決してありません。

自分たちの知恵が盛り込まれた商品・サービスならば、高い価格でも売れるように考えることこそが真の経営努力なのです。

同時に自社のスタッフはもちろん、外注企業を大切にする努力も重要です。

さあ、デフレから脱却しましょう。

正しく懸命に働くスタッフさんが幸せになれるように。

大丈夫でいきましょう!